写真を撮るときにいつも考えているのは自分らしさ。被写体が第一優先ではあるがその中で自分をどこまで写し込めるかを大切にしている。
日の出前から撮影ポジションに立ち、陽が昇るのを今か今かと待つ時の期待感と強風にさらされている肌寒さ。現場で感じた印象や気持ちを色や露出に置き換えて一枚に仕上げている。この作品の場合はホワイトバランスやコントラストの調整で心理描写をしている。
撮影は技術やテクニックを求めるのはもちろんだが「自分ならこう撮る」というイメージを持つことが最も需要だ。記録から表現に昇華することで写真そのものの可能性がさらに広がる。