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【雨に歌えば】ポケットにはフィルターを!驟雨をドラマに変えるフィルターワーク

公開日:2020-09-12 ライター:タケル カテゴリ:テーマで撮ってみよう

かわいげという言葉を忘れてしまったかのような令和の夕立。ザーッと降ってサッと上がり午後の暑気を洗い流してくれる、なんて夏の風物詩はもはや物語とでもいうようにこの頃の夕立は激しさを増し、夕立というよりゲリラ豪雨なんて呼び方の方が定着した感もあります。

ちょっと感傷じみた出だしではじめたこの記事ですけど、実は雨が降ったら更新する【雨を歌えば】という企画。記念すべき第一回はポケットにフィルターを忍ばせて雨上がりの空気を撮りに行ってみようという話です。

立ち上る土の匂い

バケツをひっくり返したような驟雨の後、サーッと晴れ空が戻ってきたのを見て「これは空気を撮るチャンス!」とニヤリ。手元にあるK-1 Mark IIには付けっぱなしのD FA★ 50mm F1.4。フィルター径はたしか72mmだったなと防湿庫に眠っていたソフトフィルター(MARUMIのシルキーソフト)をポケットにつっこんで飛び出した。

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まだまだ暑さの残る9月上旬。近くの田んぼでは激しい雨の後でも地面に残った熱気で土の匂いとともに蒸気が立ち上る風景が見られる。時刻はおおよそ17時、西に向かって開けた田んぼを急いで探す。

良さそうな場所を見つけてカスタムイメージとホワイトバランスで当たりを付けてシャッターを切ってみる。まだ、雲が陽を遮ってぼんやりしているけどいい感触をつかんだのでポケットからフィルターを取り出す。

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フィルターを付けている間に雲が切れて強烈な日差しが入ってきた。ソフトフィルターをかけた状態でワンショット!これこれ!熱気と湿気が入り交じった独特の匂いがそのままに写真になって現れた!ちょっとやりすぎな気もしなくはないけどフィーリングはだいじ!

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雨上がりは土と水の豊穣の匂いを撮るチャンス!ポケットにはフィルターを。空気を撮りに雨上がりの田んぼに出かけてみようぜ!という話でした。それではまた雨の日にお会いしましょう。

ソフトフィルター

残念ながら記事執筆時点でシルキーソフトはディスコンとなっていました。代替になりそうなのはKenko PRO1D プロソフトン [A]やブラックミスト No.1といったフィルターです。

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この記事を書いたライター

タケル

ペンタファンの運営メンバー(編集長)です。作例写真の撮影から記事の執筆、運用を行なっています。山に登ったり燻製を作ったりネコを撫でたりするブログを書きながら(SpaceFlier)急に真顔で写真を語り(Imaging World)ます。